旦那さんが心室細動で倒れた話:episode 0
旦那さんが倒れて1周年記念ということで(倒れたのはめでたくないけど、1年間生きてこれたというのは本当にめでたい)、倒れたときのことを日を追って記録に残して行きたいと思います。
といいつつ既に記憶が薄れてきていますが・・・
出来事をつづる前に、そもそもの病気についてまとめておきたいと思います。
心室細動
私は、旦那さんが倒れるまで聞いたことが無かったですが、
「脈が速くなりすぎて(頻脈)、心臓(心室)が止まってしまう状態。
心臓が止まるので、呼吸・脈・意識がなくなる。」と理解してます。
なお、2018年時点で院外での心室細動からの蘇生率(心原性でかつ一般市民により目撃された院外心停止症例の1か月後生存率)は14%、1か月後社会復帰率は9%とのこと。
心室細動を経験して生きている人がいかに少ないかという事ですよね・・・
“不整脈の一種であり、心臓の心室が小刻みに震えて全身に血液を送ることができない状態。”
wikipediaより
“心臓は電気刺激が順番に伝わることによって規則的に収縮し、血液を送り出すポンプの役目を果たしている。心室細動は、この電気刺激がうまく伝わらず、心筋が無秩序に収縮している状態。平常だった心拍が急に200以上に上がり、その直後0になることなど最悪の場合は死亡してしまうこともある。”
“症状:脈拍喪失、意識消失、全身痙攣、無呼吸ないしあえぎ呼吸(死戦期呼吸、下顎呼吸)”
ちなみに「心臓発作」という言葉の方が耳なじみがありますが、医療現場ではあまり使わないらしいですね(もっと多義的)。
さらにデスノートでおなじみの「心臓麻痺」は医学的にはないらしい。
まさに倒れたとき、旦那さんはウィキペディアに書いているような症状を呈していましたが、私は救急車を呼ぶ時、パニックで、「発作」という日本語が出てきませんでした・・・
早期再分極症候群(J波症候群)
不整脈疾患のひとつ。V何とかはよくわからないのですが、特徴的な波形の心電図になるそう。
アスリート、また、30代、40代男性に多い波形だとか。
旦那さんの心室細動が起こる原因はコレと診断されました。
ブルガダ症候群(こっちの方が有名らしい、といっても初耳でしたが)の兄弟みたいな病気みたいです。
2008年に初めて提唱された病気らしく、はっきりしてないことが多いみたいです。
植え込み型除細動器(ICD)
公共施設などにある、AED(自動体外式除細動器)の人体に埋め込む版(医療機器)。心室頻拍(脈が速くなりすぎる)や心室細動(心臓が止まる)などの致死的不整脈を止める。
ちなみに、ICDの兄的存在のペースメーカーは、脈が遅くなる(除脈)のを整える。
そもそも、心室細動から蘇生する人自体が少ないらしいのですが、蘇生したら、必ずこれを埋め込まないといけません(退院できない)。
電池で動いているので、電池が切れる前に手術で交換です。
旦那さんはICDのなかでも、体への負担が少ない、S-ICDというのを埋め込んでいます。大きさはスマホくらい。わきがもこっとしてます。
改めて怖い病気です。ほんとうに。
早く医療が進歩しますように。